オンエアプロモーションの仕事とは?
皆様こんにちは。
コンテンツビジネス本部 ディレクターグループ
ディレクターの岩城大介です。
今回は、私が担当している
『オンエアプロモーション』についてお話しします。
一つの映像作品?
オンエアプロモーションとは主にTV番組などの番宣映像のことで、私は海外ドラマやアニメ番組を担当しています。
この仕事を始めた時は、想像以上に巧みな技術が詰め込まれていることに驚きました。
「単なる宣伝ではなく、
一つの映像作品にしてください」
先輩に言われたこの言葉は、今でも忘れられません。
あらすじを並べるのではなく、ドラマチックに演出し
心を揺さぶる作品にすることで、
初めて視聴者に伝えることができるのだと教えられました。
心を揺さぶり記憶に刻み込む
では、視聴者の心を揺さぶるためには?
基本的な構成を書いてみます。
<オンエアプロモーション30秒>
1、主人公登場
2、トラブル発生
3、悪の登場、仲間と協力
4、主人公 (締め)
5、番組タイトル、放送日時
主人公を魅力的に配置し「この後どうなる?」と一転させ、
最後に一番の盛り上がりを見せた瞬間に、
番組タイトルと放送日時を表示する。
驚いた時や感動した時の記憶はいつでも思い出せますよね?
心が揺れ動いた時に記憶は深く刻まれますので、
オンエアプロモーションの宣伝はその
記憶の特性を巧みに利用して作られています。
迷宮を抜ける鍵
簡単そうに見えますが、やってみると難しい…。
あれこれ試行錯誤の連続です。
答えが見つからず出口の見えない迷宮へと誘われることも…。
しかし、そこから抜け出す鍵が一つだけあります。
その鍵とは、
自分はどこに強く感動したのか?ということです。
自分が強く感動した部分こそが、
作品の重要な部分であり、
そして
多くの人も感動する共通の部分なはずで、だからこそ人に伝わるのだと教えられました。
自分の中にある感動を探ることこそが、実は一番大切なことだったのです。
そしてまた、感動を
もし自分の感動を繋いだ作品で誰かが感動してくれたら嬉しいなあ、と思いながら制作しております。
皆様も是非、オンエアプロモーションを目にする機会がありましたら、
この制作過程を一瞬でも思い浮かべて見ていただけたら嬉し
と、ここで終わろうとしておりましたが、
今、一通のメールが届きました。
「◯◯の修正をお願いします」
はい、それでは迷宮へ行ってきます。
私の「感動」を探しに。
Text by
コンテンツビジネス本部
ディレクターグループ
岩城 大介