DITって何?Ver2.0

DITって何?Ver2.0

撮影コーディネートグループDITの前嶋です。
よろしくお願いいたします!

「DITって何?Ver2.0」ということですが、以前のブログでDITの基本的な業務内容を説明していますので
今回は最近増えてきたVODのDIT作業内容と普段使っている機材について説明しようと思います。



※以前のブログはこちら

●そもそもVODとは?
VODとは、「Video On Demand(ビデオ・オン・デマンド)」の略称でNetflix、Amazonプライム、Disney+、Hulu などなど皆さんが携帯やPCで好きな場所、好きな時間で見ることができる映像サービスの総称です。


DITの役割ってなに?

以前のブログで説明した内容とほぼ変わらないのですが VODのDIT作業で重要視されている事がこちらです。
  • シーン、カット(ショット)、テイク,OK,KEEPの打ち込み
  • カメラの撮影データ管理(レンズミリ数、明るさ、フォーカス、感度、角度、etc)
  • 機材やスタッフ、時代設定、世界観設定での映ってはいけないものが映ってしまったときのレポート
    これらを、PCに入っている撮影データを管理するソフトでリアルタイムで打ち込んでいきます。

    なんで上記のようなことが重要視されるの?ってことなんですが、カメラで収録して終わり…ではなくて、撮影後に編集や合成、色、音の調整など、まだまだ仕上げの作業が続くのです。
    撮影しているその場での指摘やレポートをデータで残せれば、後の作業を効率的に進めることができるわけです。

    特にフォーカスに関しては、後で直すことが難しく、
    そのまま配信されるとそこの部分で視聴している方が動画を終了してしまうことが多いので、
    視聴数に大きく反映されてしまいます。

    ■撮影終了後のDITの具体的な業務

    撮影が終わってカメラの収録したデータが出来上がりDITがそのまま作業する場合があるのですが、基本的に以前のブログで紹介されているDM(データマネージャー)というポジションの方に引き継ぎます!

    その前にソフトに打ち込んだデータやレポートをスクリプターの方と確認をします。

    ●ところでスクリプターとは?
    DITの話から少し逸れますが、スクリプターとは現場でシーン、カット、テイク、キャストの衣装、芝居、現場の飾り、セットの整合性、編集のことを考えて何秒撮ったかなどいろいろな記録を残してくれる人です。

    このスクリプターの方と一日分のデータに整合性があるか確認をとり、
    そのデータと撮影が記録されたカメラのカードをDMに渡し一日の作業は終了となります。

    DITの機材ってなに?

    続いて主に使っている機材をご紹介いたします!
    DITベースなんて呼び方だったりします。

    撮影現場で実際に使用しているDITベース画像をピックアップしました。

    場所と予算と好みと色々な条件で機材を使い分けたり複数台使ったりします。
    Mac、グリーンバック合成をしたりテロップを入れる機械、映像をPCに取り込むビデオキャプチャーなど、使っているものは皆さんが知っているものも多いです。

    簡単にご紹介させていただきましたが、機会があれば具体的な機材のことや現場のルールなどお伝えしていきます!


    Text by
    制作技術本部
    撮影コーディネートグループ前嶋 一城